訓練、講習

2022/ 1/16 ビーコン操作、雪崩捜索訓練

こんにちは!登山ガイドの葛谷 涼です。
今回はガイド業務でなく、仲間内でビーコン操作、捜索訓練です。
場所は下記に書いてある通り、遊ランドスキー場跡。

日時: 2022年 1月16日
場所 : 揖斐川町(旧坂内村) 遊ランドスキー場跡
2009年シーズンを最後にこのスキー場は閉業し、今ではスキー場跡地となっています。

10:00 ビーコンが動作することを確認し、早速スキー場上部を目指します。
引きずっている水色のソリは、雪崩に巻き込まれた人ということになってもらいます。

上部に到着し拠点を作ります。
積雪は約1.5m。
もう少し積もってるかと思いましたが、十分な積雪です。

休憩する椅子と机を作っておきます。

早速開始です。
仲間に要救助者(ビーコンを巻きつけたソリ)を埋めてもらい捜索して行きます。
ちなみに一番後ろが私です。
雪崩が起こり捜索する際は、2度目の雪崩が起こる可能性があることから必ずその点には注意しておくこと。(2次災害を防ぐ)
可能であれば、1人見張りをつける。
そしてビーコンを送信モードから受信モードへと切り替えます。
必ず自分のビーコン操作法を確認しておきましょう。
まずやみくもに動く前に、よく観察すること。(視覚、聴覚を使う)
まず下の写真にもあるようにシングルサーチです。

信号をキャッチするまで、雪崩跡上部から下部へ向かい手際よく捜索して行きます。
信号をキャッチしたら、コースサーチです。
ビーコンの方向指示に従い埋没者のいるところを目指します。
近ずくにつれてビーコンは高い音へ変化していきます。
最後にファインサーチです。
より正確な位置を特定する為、ビーコンを雪面に近づけて捜索して行きます。

ビーコンの示している数値の最小地点特定したら、プローブを使用し捜索していきます。
下の写真のように地面にプローブを刺しながら位置特定をしていきます。

位置が特定できたら埋没者の掘り出していきます。

写真のようにリーダーが作業者をV字状に配置します。
リーダーがとにかく掘り進め、後ろの二人が掘り出した雪を後ろに掻き出しながら自分の持ち場も掘り進めていきます。
リーダーの指示で時計回りにローテーションしていきます。
埋没者に近づいたら慎重な作業に移行していきます。
無事埋没者(ソリ)を掘り起こすことができました。
このような捜索訓練を5回程繰り返し行いました。

13:00 昼食 鍋と軽めの焼肉です。
やっぱり冬の鍋は簡単に温まる事が出来て最高ですね♩
約1時間休憩し、その後も繰り返し練習し17:00に練習場所を後にしました。

今回練習した遊ランドスキー場跡は、雪崩捜索訓練には絶好の場所でした。
また今回は仲間内での訓練でしたが、将来的にはお客様向けにこのような訓練を提供できたらと思っております。

普段は初心者の方向けに少人数制のツアーを組んでいます。
様々なツアーを企画しているので、是非下記のリンクから是非お立ち寄り下さい!

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登山ガイド 葛谷 涼

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