ガイド山行記録

2022 / 6/13 花の入笠山🌸

【ガイド山行】6月13日 入笠山。
お客様のご依頼で、沢入登山口から入笠山に登りました。
晴天に恵まれ、八ヶ岳、北アルプス、南アルプス、富士山、中央アルプス全て望む事ができ大満足。
また6月の入笠山はスズラン、クリンソウを始め、多くの花が最盛期を迎えており、多くの登山者で賑っていました。
花を目当てに入笠山に登るのであれば、6月中旬からの7月下旬あたりがお勧めです!

入笠山(1955m)について

入笠山は、長野県富士見町と伊那市にまたがる南アルプス最北端の山です。
300名山にも指定されており、広い頂上からは360度の大パノラマを楽しめます。
今回は沢入登山口から登りましたが、ゴンドラを使用すればより楽に入笠山に登る事ができます。

1800mに建つ入笠山に最も近いマナスル山荘では宿泊する事も出来、様々なイベントも催されています。
また、ランチタイム営業の食事は非常にクオリティーの高い絶品の食事を楽しめます。(人気がある為売切れ注意!)

アクセス

マイカー規制を行っている為、沢入登山口までとなります。
40台ほど停めることのできる無料駐車場がありますが、今回は平日でも満車で路肩に停める事となりました。
最盛期の土日以外はよっぽど大丈夫だと思いますが、気になるようであれば早めに登山口に着くようにしましょう!

沢入登山口から入笠山

入笠山登山口。

新芽がいい感じのカラマツ。
秋も最高です!
始めに少し標高を稼ぎますが、入笠湿原まではほぼ水平の登山道を歩いていきます。

ニガイチゴ。
木イチゴの形をした食用の実をつけます。

ササバギンラン。

マイズルソウ。

登山口から45分くらい。
入笠湿原が見えてきました。

湿原の入り口にズミの木。
りんご属の木で、秋になるとりんごのような形をした実をつけます。
漢字で酢実と書き、秋になるとその名の通り酸っぱい実をつけます。

入笠湿原。

ピンボケしてますがウマノアシガタという花。
由来は根生葉が馬の蹄に似ていることからつけられたそう。

湿原にクリンソウ。
仏閣の屋根にある九輪に似ていることから名前が付けられたみたいですが、あまり似ているとは思いません笑

キバナアツモリソウ。
絶滅危惧種に指定されており希少な植物です。

ズダヤクシュ。
漢字では喘息薬種と書き、その名の通り富山や長野、新潟では喘息の薬に使用されていました。
信州、木曽地方の方言で喘息をズダと読んでいたそうです。

入笠湿原からマナスル山荘に向かう途中にクリンソウが群生していました。

ヤマボタルブクロ。

アマドコロ。

マナスル山荘。
この日は想定外の客入りだったそうで、ほとんどメニューが完売していました。

マナスル山荘から入笠山山頂に向かう途中。
ツマトリソウ。

良い雰囲気ですね♪

どちらかというと上りは岩場コース、下りに岩場迂回コースを使う事をお勧めします!

入笠山山頂直下のレンゲツツジが見頃でした 。

同じ場所にシロバナヘビイチゴ。

八ヶ岳が見えてきました!

登頂!
天気に恵まれ、多くの登山者で賑っていました。

乗鞍岳と穂高連邦。

甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、北岳、仙丈ケ岳。

八ヶ岳と麓の原村のセットがめちゃくちゃ良いですね!
名残惜しいですが、40分程景色を堪能し下山します。

ニホンスズランが丁度見頃でした。
ドイツスズランは鈴の中を見てみると奥の方が赤くなっているので見分ける時のポイントとなります。
いくつか見分けるポイントはありますが一番分かりやすいかと思います。

遠目に写真を撮ると緑ですが、スズランが沢山咲いています。

登山口近くまで下山。
この日は一日中晴れていました。

下山。
お疲れ様でした!

まとめ

久し振りの晴天に恵まれた入笠山のガイド山行。
今回は登山というより、植物観察がメインとなりました。
ゆっくり湿原を歩いていただき、入笠山をのんびり楽しんで頂けたのではないでしょうか。
今回もご参加頂きありがとうございました!

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登山ガイド 葛谷 涼

登山ガイド 葛谷 涼

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